今日は、子育て講座講師、子育て相談をやりたい方への内容です。
ひょっとしたら・・・子育て相談って誰でも出来そうな感じがする
かもしれません。
まあ、子育て経験があれば、自分の体験談を伝えることはできますよね。
「おむつ外しは焦ったらだめよ~」
「上の子を大事にしてあげるといいよ~」
ってね。
この場合は、自分の体験談を話しているだけなんです。
コレ、実はよくあるパターンなのね。
自分の体験談を言うだけの子育て相談だとしたら、自分が体験していない
相談には対応できなくなります。
自分と相手は違います。
自分の体験談を話したからと言って、相手が「なるほど!そうか!
腑に落ちた!」とはならないんです。
「へ~、あなたはそうだったのね」とだけ感じます。
たとえば、すぐにところかまわず走り回る男の子に悩んでいるママが
いるとします。
そのママは藁をもつかむ思いで「子供をなんとかしたい」と思っています。
そんな時に
「男の子は、そんなものよ」
「子どもは元気が一番よ」
なんて言われたらどうなるでしょうか?
「わたしの大変さをわかってくれていない」
「具体的にどうしたら改善するのかを教えてくれない」
と感じます。
「うちの長男もそうだったわよ」
と言われても気休めにしかなりません。
そんな時には、まずはママの話をとことん聴きます。
この聴き方は、「聞く」ではなく「聴く」です。
相手の気持ちを察しながら傾聴、拝聴させていただく。
また、悩んでいる人は、まとまらない話をされることも多いもの。
だから、ママには話をまとめてもらうのではなく、
「どこからでもお話くださいね。私が整理してまとめます」と伝えます。
そして、そのママの話の内容から、「このお子さんにどんな方法を使うと
1日でも早く変化がでるのか?」を精一杯に考えます。
コツは、ママの言葉に全精力を傾けて、「大事な言葉」を聴きもらさない
ようにします。
一方的に、カウンセラーが「●●してね」と指示を出すのではなく、
ママ自身に子育てに取り入れることを決めてもらいます。
その方が、自分の意志で決定しているので、実行力が断然違ってくるんです。
実行力が違うと、当然子どもも変わっていきます。
ここまでだけでもご近所ママに相談した時とは違うと感じられるかも
しれません。
これが「プロ」「専門家」としての対応になります。
私は、援助職という職業柄、最大の課題は「自分のメンタル安定維持」
なんですね。
たとえば、自分が落ち込んで立ち直れない状況だったら、同じように
「落ち込んで立ち直れないママ」の相談を聴くことができませんからね。
メンタル管理は、必須なんです。
さて、今日はストレスが軽減するものの考え方ですよ。
私たちには、「できること」と「できないこと」があります。
「できないこと」をしようと思うと、すごくストレスになります。
だって、そもそも「できないこと」だから、頑張ってもできないわけね。
それを頑張ろうとすればするほど、ツラくなるわけ。
一方、「できること」もあるはず。
困ったとき、立ち往生する時には、「できないこと」をやろうとしています。
そんな時には、「自分ができることは何があるだろうか?」と考えます。
そして、その「自分ができること」を1個でも具体的にやってみます。
でね、人間は、一方が変わると、もう一方は何らかの変化をさせるのね。
逆にまったく変わらない方が難しい。
たとえば・・・
子どものきょうだいゲンカがヒドイとします。
私たちは、自分のことですら変えることは難しいのに、自分以外の人
(子ども)を変えることはもっと難しいわけね。
まあ普通は、「きょうだいゲンカはダメ!やめなさい!」と言います。
それは、思いっきり「子どもだけ」を変えようとしているのね。
そうじゃなくてね、「自分ができることは何があるだろうか?」と考える。
上の子の話を意識的に「ふんふん、へ~、そうなんだ、それで?」と
聴き役に徹してみる。
これは、やろうと思えば「できること」
もちろん、余裕がなくてできないこともいっぱいあるはず。
そんな時には、「どんな時だったら上の子の話が聴きやすいだろか?」と
考える。
夜寝かしつけの時?
習い事の送り迎えの時?
お風呂中?
えええ?
「その時間確保も難しいよ」って?
としたら、生活スタイルそのものを見直す時期なのね。
子育てだけはやっておかないとそのうちツケがくるんです。
産んだら育てるところまでやる必要があります。
でね、子どもの話を聴くことは「メンタル安定の大チャンス」です。
まずは、その時間を大事にするんです。
毎日忙しくて余裕がないって?
家事の手抜きは、あとで取り返すことができますが、子育ての手抜きは
取り返しは厳禁です。
そのうちにもーっと手をかけられることになります。
さて、あなたが子どもに「できること」は何がありますか?
お母さんになると誰しも「人に言いにくい子育てのお困り事」が
ありますよね。
すると、「うちの子だけわがままを言う」「うちの子だけおかしい」と
思います。
そもそも「人にいいにくいお困り事」なので、他のお母さんから
聞いたこともない!って思います。
でもね、子どもは大なり大なり親を悩ませて成長しますので、その悩みは
あなた特有とは限りません。
じつは!
講座に集まると、誰しも似たようなことが気になっていたとわかります。
それだけでも悩みは小さくなります。
「悩み」はね、人に言えないと大きく、そして深くなるのです。
一方、同じ「悩み」でも、人に言えると小さく、そして軽くなります。
うちの講座に一番最初に来られた時には、ただただ涙があふれて
止まらない人もいます。
それを「感情失禁」といいます。(専門用語)
でもね、次つぎ講座を受けると、ココロが晴れやかになるのです。
明るさがダントツ違います。
つまり、講座を受けると子どもはもちろん変化してきますが、それ以上に
大きい変化はお母さんなんです。
だって・・・子育ての不安がなくなりますからね。当然!心が軽くなります。
皆さん、講座を受けると一番最初に自分がラクになると言われます。
心から「この仕事をしていてよかった」と思える瞬間がありました。
「ハッピー子育てランチ会」には多くのママにお集まりいただきました!
「平日ランチ会を首を長くして待っていました」
「以前の講座受講生と今もLINEで交流しています」
なんて言われると、嬉しくなりますよ。
以前、東の講座をマスター講座まで受けた方も遊びに来られました。
するとね!
「ベーシック講座を受ける前」と「今」では、本当に表情が違います。
「女」が上がった感じ^^
おキレイになられました。
明るい笑顔も本当に増えました。
こんな瞬間に出会えるなんて・・・
この仕事をしていて、心からよかったと思える瞬間でした。
こんなやりがいがある仕事は他にはありません。
私の仕事もね、湖を泳ぐ白鳥のようなものなのです。
水の上は優雅(思えない!?)かもしませんが、水面下は足をバタバタ
させています。止まると沈みそう~
でも、お母さんが変わることが私の何よりの喜びです。
マスター講座では、セラピーを行います。
これで、過去のトラウマを脱ぎ去ります。
じつは、子どもを育てるということは、自分が見たくない残酷な
黒い自分と向かい合うということ。
見せたくないですよね、黒い自分、残酷な自分。
子どもは親の「理性」を剥ぎ取りながら育ちます。
「本能」の部分は、誰しも持っている黒い、残酷な自分がいます。
欲深いし、人と比べるし、「やっぱりオカネは大事」「やっぱり学歴は大事」
なんて、、、ホントはみんな心の底では思っています。
それを「理性」でコーティングして外には見せないようにしています。
でもね、子どもはそれを許さない。
つまり、子育ては、黒い残酷な自分と向かい合う作業。
子どもが親の理性をぺりぺりと剥ぎ取っていきます。
だから、ちょっとしたことで直ぐに怒鳴ってしまったり、
立ち直れないほど子どもをノックアウトさせたり!!
さらに、そんな自分が嫌になる。
私の講座に理想論はありません。
本当に子育てが変わる、子どもが変わることだけをやっています。