じつは、子どもは片付けが出来ていないと気持ちが悪いとは思いません。
「困っているのは、親ばかりなり」です。残念ながら。
じつは、片付けを子どもがひとりで出来るようになる前には段階があります。
それは、ママと一緒に片付けが出来ることです。
ママと子どもが「役割分担」するのもいいですね。
そのステップを踏んだのち、だんだん子どもだけでも片付けが出来るようになります。
とはいえ、多くのママはこのステップを取り組むことなく、「片付けなさい!」と怒鳴ってしまいます。
片付けをしない子どもを5分怒鳴るのであれば、先に5分子どもと一緒に片づけた方が身に付きます。
そして、一番大切なことは・・・「手がら」は、子どもに持たせます。
つまり、たくさんママが手伝ったとしても、
「よーーーく片付けができたね。きれいだね。気持ちがいいね」
と子どもをしっかりほめます。
手がらは、子どもにもたせましょう。
長期休暇中は子どもが家にいるので、「ちっとも片付かない・・・・」と思うことはないでしょうか?
基本的に子どもは「片付けはするべき」という概念がきわめて弱いのです。
「散らかっていても困らない」「友達が遊びに来ても恥ずかしくない」のがおこちゃまです。
ということは親と子で大きな温度差があるのです。
多くの場合、困っているのは、、、そう!あなた!主婦です。
そこで、片づけは最初の5分だけ子どもといっしょに取り組みます。
その時に、「コレはココだね」と片付け場所を説明するといいです。
または、「掃除機はお母さんがかけるから、ブロックはあなたね」と分担するのもいいです。
でも、それも忙しくてできない時には、
「片付けパトロールに行ってきてくれる?」と子どもに頼みます。
つまり、「片付けなさい」ではなくて、「点検に行ってほしい」と頼むのです。
もちろん散らかしているのはコドモですが、
あえて「キレイになっているか点検係」を命名するのです。
幼稚園時代までだったらイケるかと思います。ちなみに、私は、よくよくやっていました(汗)
そして、「片付いていなかった」と子どもが言えば、
「そうか~、元にあった場所に片付けができる?」と疑問形で言ってみます。
指示命令ではなく「疑問形」がいいですね。
まず、片づけほど、
個人によって価値観が違うものはありません。
昔から、お嫁さんが片づけたいと思っても
お姑さんは、出しっぱなしが好きだったり・・・
子ども 大人 に関係なく、個人差・温度差があるのです。
だから、いくらあなたが きれい好き だと言っても
そのあなたから生まれたお子さんが
必ずしもきれい好きとは限らず
その辺の いい加減さ を むしろ
子どもから学びなさい
と言わんばかりに
チョー 整理下手なお子様と日々バトルを繰り返しながら
適当に折り合いをつける
ココロのワザを身につけていく
のもコソダテかも・・・
あれ?
これじゃ、あきらめろと言っているような記事なので
しきりなおします(汗)
片づけには、温度差があるということだけ
アタマに入れておいて
あとは
「かたづけなさ~~~い!!」と叫ぶのではなく
何を
どう
片づけるのか
を子どもに説明しちゃいます。
そして、この方法で、
ちゃっかり、やる気にさせていきます。
「きっとダメだよね、と挑発する作戦」です。
もしも、お子さんにヒットしたら、ラッキーですが。
「6時には、ご飯できるから」
(時間の目安を言う)
「そろそろ、一回かたづけようか!!」
(強制しないで誘いをかける)
「捨てる物は、ここに入れて!!」
(できるだけ具体的に言う)
(ゴミ箱やゴミ袋に気づかせる)←子どもって、結構捨て場所を気がついていない(汗)
「30分は、かかると思うよ~~~」
(ワザと多めの時間を言う)
そんな早くは、「無理だよね・・・・」
(あきらかに挑発)
とワザとできないだろうと言ってみる
ここで、お子さんが
「1分あったら、できるわ~」
「ちょろいわ~」
「母さん、見てて!!」と
うまくのってくれれば、成功です。
そして、それなりに片づいたら
(注1) 子どもが小さい時期に お使いください。
(注2) 中学生でやったら、間違いなくケンカになります。
まず、
「あなたの片づけ観」と「コドモの片づけ観」は、違います。
たとえば、
あなたにとっては、チリひとつない部屋が理想だとしても
お子さんにとったら、出したブロックやトミカを箱に戻したら終わり
と思っていることがよくあります。
それ以外の、ついでに出たおもちゃは、意識されないままで
出たまんまかもしれません。
だから、単に「かたづけなさ~~い」と怒るよりは
「ゴミを10個拾ってね~」
とか
「いらない紙は、ゴミ箱だよ~」
とか
「床におもちゃを置かないでね~」
「足で踏むと痛いからね~」
とか
とにかく具体的がいいのです。
わが家では、最低限 床にものを置かない というレベルで
片づけていたこともあります。
そしてですね・・・
ホームセンターで4段ぐらいの棚を買ってきて
その間に、できるだけ重ねないで済むように
おもちゃをしまっていました。
重ねると、出す時もしまうときも大変ですから。
よく使うおもちゃは下の段へ
パズルは、狭い棚へ入れました。
めったに使わないおもちゃは、最上段です。
これって、キッチンや食器棚の収納と同じです。
そうそう!
どこかでもらった景品やおまけなど
親は捨てたいけれど
コドモは捨てたくないものってありませんか?
そんな時には、急に処分をしないで
一時保管として、コドモが見ていない間に
こっそりと紙袋に入れておきます。
そして、こっそりと他の場所に移動させちゃいます。
そして、忘れた頃に処分です。
急に
「アレがない!!!」といって暴れた時には
「あれ~、こんなところにあったわ・・・・」
とぼけて出します(笑)
子どもは、片付けが出来なくても困っていません。
じゃあ、どうするか!?
それはですね。子どもが片付け上手になる仕組みを子育てに取り入れていくといいのです。
じつは、子どもは車と同じで、急に行動を変えることができません。
「子どもは、急に止まれない!」わけです。
だから、ママとしたら、「事前予告」をすることで、子どもの行動にポンピングフブレーキをかけてあげます。
急ブレーキをかけても、子どもはちっとも変わりませんよ。
そして、わかりやすくママの気持ちを伝えましょう。
「7時になったら御飯だよ」
(時間を伝える)
「御飯食べたいよね~?」
(片付けの後に待っていることを伝える)
「ねえ、おもちゃをどうしたらいいと思う?」
(子どもに考えさせる)
「ママは、そろそろ片づけてほしいのだけどね」
(ママの気持ちを伝える)
子どもは、いくら怒鳴ってもちっとも変わりません。
逆に、「ママは、いつもうるさい!」と思うだけなんですね。
スモールステップのコツは、
一度に全部のことを完璧にできるようになるのではなく、
ひとつずつ出来ることを増やしていきます。
例えば片づけ だったら、
1,ママがあらかじめ、大きな片付け用の入れ物を準備する。
2,その入れ物に片づける物の絵を描いておく。
3,ママと一緒に片づけをする
→ 「きれいになって気持ちいいね」と言葉をかける
4,ママが そばで見ている間に一人で片付けをする
→ 「今日のママは何にもしていないよ。一人でお片づけができるってかっこいいな。
小学生みたい。」と言葉をかける
5,外出前、食事の前など片付けタイムを決めて、
だんだんと「時間だから片づけようね」
と声かけだけする
ただ単に「片付けなさい!」
といくら怒鳴っても変わらないとしたら、
本人にその必要感がなかったり、
どこに何をしまうのかわからなかったりすることがよくあります。
実は、「片づけ」ほど人によって必要感が違うものはなく、
どこまでやるか、
いつやるか、などが全く決まっていません。
子どもによっても自然に片づけるタイプの子どももいれば、
いくら散らかっても平気というタイプの子どももいます。
そのため、ママはイライラするけれど、
子どもは散らかしたままでも平気ということがよくあります。
ちなみに「片づける」ということは、
時間内に、出した物を所定の場所に戻す作業です。
所定の場所が子どもでは手が届きにくかったり、
手前に物が置いてあったり、入れ場所がわからなかったりした時には、
子どもひとりでは片づけができません。
自分の力で片づけるためには、その環境から整えていく必要があります。
「おもちゃ捨てちゃうよ!」
って脅しても片づけは出来るようにはなりません。
まずは、片づけの環境を整えて、
後はママが 根気よくつき合う という道のりがあってこそ、
いつかはひとりで出来るようになるのです。
ちょっとタイヘンと感じましたか?
でもね
ママがこだわっていないと子どもはできるようになりません。
大きくなれば自然にできるようにはならないのです。