第一次反抗期が目立たなかった子どもでも、その後の
親の対応がよかった場合は、第二次反抗期に突入しても
あまり反抗をしないこともあります。
反抗が全くないわけではありませんが、親が子どもの反抗を
じゅうぶんに受け入れて対応すると、激しい反抗にはなりません。
反抗期をあまりこじらせないのです。
第二次反抗期もさほど親の手を焼くことなく通過していきます。
でね、たとえ同性の女の子であっても、お母さんが自分自身で経験した反抗と
わが子の反抗は、全く同じ様子とはいえないのですよ。
十人十色です。そして、反抗の度合いもさまざまです。
じゃあ、反抗の度合いによってどんな違いがあるのでしょうか?
私の経験の範囲では、二~三歳の第一次反抗期が目立たなかった子どもは
そのぶん思春期に二倍返し、三倍返しに反抗する場合があります。
エネルギーは外と内に向けられます。
外に向けられたものが、親や学校に向けた反抗的な態度となって現れます。
一方、内に向けられたものが不登校や行き渋りとなって現れます。
「ココロ貯金箱」の観点では、幼いころから「ココロ貯金箱」があまり貯まっておらず、
「ちょっと見直してください」
「よく考えたら不満です」
「このままでは自分に自信がある大人になれません」
という心の状態にある場合、反抗という手段を使って訴えてくるんですよ。
わたしは、子どもへのかかわりは、幼いころのほうが子どもの変化が
早く現れると感じています。例えば、家を作る時には、基礎工事をした上に
家を建てなくては、いくら鉄骨の家を建てたからといってすぐに傾くのが目に見えています。
でもね、子育てに遅すぎることはないのです。
書店には「子育ては三歳までが大切」
「十歳までには子育ては決まる」
という本が並んでいます。
子どもが思春期になってからでは、手遅れだとしたら
小学校の高学年の先生や、中学校の先生は、
すでに手遅れの子どもばかりを相手していることになります。
大人が自分を変えたいと思い、コーチングやカウンセリングを受けても
なにも変わらないということになってしまいます。
そんなことはありません!
過去の子育てを悔やむよりも、いまできる一番いいと思うことを
やっていきましょう。
親子関係は、人間関係の一つのかたちです。
人間関係は、こちらのかかわり方が変われば、必然的に相手の反応も変わっていきます。
むしろ、何も変わらないものが難しいのです。
気がついたときが吉日です。
子どもをもつと、親心から
早めに子どもの失敗を回避させたいと思うようになります。
友達にやさしくしなさい
忘れ物に気をつけなさい
うるさくしていけません
どれも大切なことですが、私は、子どもが小さいときに
小さい失敗はさせた方がいいと思っています。
子どもが石につまづかないように
ママがキレイに道を掃いてしまうと
子どもは、ケガをする経験をしないまま大きくなります。
でも、
石を避けて通る力
つまずいてこけても、手をつくこと
痛い時に、誰かにSOSを言うこと
こんなことは、とっても大切な能力です。
石をママが避けてばかりでは身に付きません。
小さい頃に、小さい失敗をたくさんする
そして、
こけ方、避け方、謝り方も学んだ方がいいのです。
大きい失敗になった時、困るよりはずっと大切。
親がフォローできる間にやっておきましょう。