思春期の子どもは、「言うことは一人前、することは半人前」の状態です。
親への要求だけは、一人前にするけれど
親からの要求はまったく聞き入れないという
わがままで身勝手に思える時期に突入していきます。
体も心も不安定なこの時期は、子どもから売られたケンカは買わないようにしましょう。
ケンカをするには足らないといったところでしょうか。
よほどのことではない限り、子どもの言うことは
あえて否定をせずに言わせておきます。
そして、これだけは言っておきたいことは
「私メッセージ」を使って伝えてくださいね。
私メッセージは、「お母さん」を主語にして、お母さんが
感じたことを子どもに伝える言い方です。
この言い方をすると、こちらの本当に言いたいことがまっすぐに伝わります!
一方、「あなたは」を主語にした言い方を「あなたメッセージ」と言い
子どもは自分が責められたと感じやすくなってしまうんです。
だからね、
思春期のお子さんに伝えたいことがあるときは
「お母さんは〇〇と思うけどね」と
お母さんが思っている気持ちをそのままに伝えます。
「お願いだから、そろそろお風呂に入ってほしいな」
とお願い口調を使ってやりとりするのもいいですよ。
それは親が子どもに気をつかうとか、
子どもの言いなりになるということではありません。
一人の人格がある大人として子どもと接していくことが大切です。
例えば、あなたが夫の両親と同居をしているとしまししょう。
その家には、成人した未婚の義理の弟が同居しています。
思春期の子どもは、この義理の弟のようなものですよ。
頭ごなしに怒って、自分の考えを言ってばかりで
お客さんのようになんでも好き勝手にさせてしまうと
こちらがばかりが我慢することになってしまいます。
成人した義理の弟であれば
「今日は夕飯を食べますか? 食べないとわかっているなら教えてほしいわ」
と理性的に言うことで関係を良好に保てます。
親だからといって、子どもに遠慮なく、頭ごなしに
言いたいことを言っては、あっという間にお互いの関係が壊れてしまいます…
子どもだからといって、遠慮なく言いたいことを
すべて言っても許されるわけではないんですよ。
ごく普通に、一人の大人として子どもを尊重して、
気を配り付き合っていくのがいきましょう。
親にとって試練の時期のはじまりである思春期を
少しでも早く、こじらせずに通過する方法はないのでしょうか?
実は、ちょっとしたコツがありますよ!
それは、
「親の言うことを聞きなさい」
「自分のことは自分でやりなさい」
とあえて言わずに、しっかりと反抗をさせておくということです。
親に反抗をしながら、その親を乗り越えるのが思春期ですから
親がその反抗を悪いことと思い、やめさせようとすると
結果的に子どもは反抗ができなくなってしまいます。
だからね、少々、生意気なことも
「あら、そうなの」と言わせておくほうが
一日でも早くこの時期を脱出できる可能性が高いのです。
なぜ子どもは反抗するのでしょうか。
思春期における反抗は、子どもの体と心が急激に
変化することによって起こります。
「身体面」はしだいに親よりも大きくなっていくけれど、
心はまだまだ半人前の状態です。
知識も経験も少ない大人といったところでしょうか。
体と心がアンバランスな状態にあるため、
自分でも自分の感情がうまく取り扱えないという困った状態にあります。
「精神面」では、これまであれば、親や先生の言うことは
全て正しいと疑わなかったけれど
「あれ?その言い方はおかしくない?」
「子どもだからといって、何を言ってもいいの?」
と客観的に大人を見ることができるようになります。
そのため、これまでは
「お母さんに怒られるから」という理由で親に疑問を
もたずにいた子どもが、これからは親への「見直し」を始めます。
わが子が「その言い方・やり方は。本当にいいの?」
と「イエローカード」を突きつけてくるわけです。
そのため、家庭内に動きが遅い大型台風が上陸したがごとく
「子どもが悪い」「親がうざい」というバトルに
少しずつ突入することになります。
この時期の子どもは「自分は何者なのか」
と自分自身を見つめ、客観的に自分を評価するようになります。
幼いころに「将来、Jリーグのサッカー選手になりたい」
と思っていた子どもも、このころになると
相対的に見て自分の実力がどの程度なのかがわかるようになるんですね。
さらに、他者から見て自分は、どんな人間なのかを気にするようにも
なるので、必要以上に髪型や服装を気にしたり、自分の欠点・短所にも敏感になります。
親としたら、やるべきころをしないで自分の好きなことに
夢中になっている姿をもどかしく思ったり、
人の目を気にしてる姿に「もっと自信をもってほしい」
とはがゆい気持ちになったりすることでしょう。
よく、
「あのお母さん怒りすぎ!」
「あなたが怒りすぎるのが悪い」
って言いますよね。
子どもが思春期、反抗期になると怒る時間が増えると思います。
●人は、ゆっくりと眠る
●落ち着いてご飯を食べる
●のんびりとお風呂に入る
このあんまりお金はかからないけれど
リラックスできる時間があるから
ストレスからリセットさせたり、回避させたりします。
でもね、
子どもが小さいとそれが全て、できなくなります。
だから、イライラするのです。普通です。
そこで、あまりにも怒りすぎたときは、
「ゴメン、ママが言いすぎたね」と謝りましょう。
それで、子どもは、世の中に
謝るm(__)m
という行為があると知ります。
人生でとっても大切なことを身をもって教えられます(汗)
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