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幼稚園で自分のおもちゃをクラスの子に取られても、
言い返すことができない4歳の男の子。
「自分が嫌なことをされたときには『やめて』と言いなさい」と
いつも言っていますが、いくら言ってもダメなのです。
男の子なので、もっとたくましく育ってほしいと思っているママ。
「イヤだ」「やめて」と自分の気持ちが言えない子に、
ママは情けなさを感じているのですね。
もっと「イヤなことはイヤ」と言ってもしいのでしょう。
しかし、「NO」という言葉は、とても言いにくい言葉なのです。
ママもそうではなりませんか?
先生から「PTAの役員をお願いできませんか?」なんて言われたりしたら、
「NO」とは言いにくいのではないでしょうか。
大人もそうなのですから、やさしい気持ちの子どもであればあるほど、
「NO」は言いにくいわけです。
実は、たっぷり甘えさせているほど(つまりココロ貯金が貯まっているほど)、
上手に「NO」と自己主張ができるようになります。
家庭と幼稚園とでは、幼稚園のほうがずっと「NO」を言うハードルが高いです。
そのため、まずは比較的ハードルが低い家の中で、
たくさん「イヤ」と言う練習をしておきます。
それができると、家庭の外でも「イヤ」と言いやすくなります。
ただ、わざわざ「イヤ」と言う練習をするわけではありません。
まずは子どもの話を「うんうん」「へーそうなんだ」「それで?」と
相づちを打ちながら聞いていきます。
さらに、寝る前などに、くすぐりごっこやお馬さんごっこなどの
じゃれあい遊びをしてみましょう。
子どもの体に触れて遊ぶと、心のカタさが取れていきます。
そんな遊びをしながら、たっぷり甘えさせ、自分の気持ちを
表現できる子に育てていきましょう。
冷たいことを言うようですが、幼稚園に行ったわが子が誰と何をしているかは、
家にいるお母さんには何も手出しができないことです。
でも、家でできることがあります。
子どもの自信とやる気を引き出すココロ貯金を、家で貯めておきましょう。
下のお子さんがいる場合には、特に意識的に「プラスのかかわり」をしていけるとよいですね。


