・不登校はチャンス!
子どもが登校を渋る時は、理由は1つだけではなく、いろいろな要素がからんでいることが多いです。
私としたら、学校復帰をして欲しいところですが・・・・
子どもが登校を渋るのであれば、「今、子どもが学校に適応していない大元」をみつめるチャンスと思うのです。
そんなことでもないと、親は「まあ、いいや」と思います。
子どもが登校を渋る時、こんなことが予想されます。
① 自己肯定感の低さ
② 発達の偏りがある
③ 感覚過敏
④ 母子分離不安
⑤ 教室が荒れている
⑥ 先生が高圧的な態度
⑦ その他
今回は、「② 発達の偏りがある」についてです。
■発達の偏りって!?
この「発達の偏り」というのは、いわゆる発達障害という名前で言われるお子さんのことです。
障害というと重いイメージがありますので、私はよく「発達の偏り」とお伝えしています。
私たちは全員「得意なこと」と「苦手なこと」があります。
もちろん私もあります^^
で、この「得意なこと」と「苦手なこと」の差が大きい方のことを「発達の偏りがある」と言います。
この「発達の偏り」は、「ヘビーな偏り」と「ライトでソフトな偏り」があります。
ライトでソフトな偏りであれば、相当多くのお子さんにあると思われます。
ちなみに、発達の偏りは、発達検査をすると一目瞭然になります。
(子育て心理学講座ではアドバンス講座で詳しくお伝えしています)
この発達の偏りというのは、親の育て方がいいとか悪いとかではありません。
生まれ持っての気質によるところが多いです。
■衝動性が高い
たとえば、すぐにカーーっとなって怒り出す子どもは「衝動性が高い」と言えます。
これはね、親がいくら口酸っぱくお説教しても、その割には変りません。
が、あることを親が心がけると子どもの「衝動性」が低くなります。
じつは、衝動性が高いお子さんは●●欲求が高いのです。
そこを満たしていかないと、堂々巡りで同じことを繰り返します。
この「衝動性」というのは、少々やっかいでして、衝動性が元で人間関係を壊すこともあります。
カーッとなったから相手を殴った・・・では済まされませんね。
私の子育て電話相談を受けられるママのお子さんにはこの「衝動性」が高いお子さんが多いです。
■周りへの影響力大
この「衝動性」は、自分ひとりの問題ではありません。
たとえば、「不注意」なお子さんの「忘れ物」は、忘れた本人が困ること。
でも「衝動性」は、周りを巻き込んでしまいます。
じつは、私の子育て電話相談では、そんなお子さんの衝動性が低くなります。
ここが落ち着くと子ども本人も楽ですし、親もガミガミ言わずにすみます。
「衝動性が高い」お子さんがいるとします。
そんなお子さんは、ちょっと気にいらないことがあると泣き叫んだり、すぐに手や足が出たりしてしまいます。
でもね、このお子さんの情緒が安定しているか、不安定かによってその出方は大きく違います。
情緒が安定している時には、そもそもカッっとなる回数が激減します。
また、たまにカッとしたとしても早めに切り上がるのです。
一方、情緒が安定していない場合はちょっとしたことですぐにカッとなり相手を傷つけてしまうわけです。
■親は何をする!?
では、親は子どもに何をすればいいのでしょうか・・・
じつは、私がいつもお伝えしているココロ貯金が非常に有効なのです。
ココロ貯金というのは、「あなたが大好き」ということを具体的に行動で子どもに伝えることです。
お子さんの年齢によりますが幼稚園までは「ママはあなたがだーーい好きよ」と言葉で伝えます。
小学生であれば、真剣に子どもの話を聴きます。「ふんふん、へーそうなんだ、それで?」と
親の意見をはさむことなく、真剣に子どもの話を聴きます。(ただ耳に入れるだけではいけません)
中学生・高校生以降であれば「承認」です。
ここからは大人対応と同じです。
もうほめる時期は終わりましたので、「承認」がおすすめです。
こんなことを子育てに取り入れていくと、自分は愛されている、
愛される価値がある人間なんだと刷り込まれます。
そうすることによって、自己肯定感といって自分のことを価値ある人間だと感じます。
これが子どもの心の軸がぶれずに安定した情緒に繋がります。
■承認欲求
ちなみに、「衝動性が高い」「すぐにカッとなる」お子さんは、承認欲求が高いです。
つまり、「私を見て!」「僕を構って!」という“かまってちゃん”です。
で、“かまってちゃん”は、自分をかまってもらえないと、すぐに怒ったり、すねたりしてしまいます。
それが親にしてみたら「子どもが荒れている」と感じてしまうわけです。
■北風と太陽
そんな時にはイソップ童話の「北風と太陽」なんです。
旅人のコートを脱がしたい時に、北風を吹かせると旅人はコートを脱ぎません。
一方、旅人に太陽の光を当てると勝手にコートを脱ぎ出します。
これは、子どもも同じです。
子どもの心は暖めた方が、情緒が安定します。
情緒が安定したら、発達の偏りがあったとしても、本当に目立たなくなるのです。
つまり、たとえお子さんに発達の偏りがあったとしても、親の関わり方次第で、それは目立たなくさせることができます。
発達の偏りは生まれつきのものです。
でも、親の関わり方次第で子どもは雲泥の差が出ます。
親がデキルことはいくらでもあります。
●子どもは「あえて」認めると自然に伸びていく
現在、わたしの不登校学校復帰率は75%
そして、子どもの状況改善率は93%です。
不登校児童・生徒さんは、長期の全欠になると学校復帰に時間がかかりやすいのですが・・・
私がきっちりカウンセリングをしたケースでは五月雨登校ではなく、完全学校復帰率が高いのです。
でもね、特別なワザはありません。
いかにして、子どもを認めるか
これ1点だけをやっています。
そして、現状維持をした時は、あえて、
「今のこの子は、これでよし!」と認めていきます。
同じ欠席状況でも
「なんで、週に1回しか登校しないの!」
「なんで、3時間目から登校するの?」
と思うことは、普通のことですがこれは、子どもを認めてはいません。
そこを、あえて
「今のこの子は、これでよし!」と
心の中で思うと子どものココロ貯金が貯まっていくと思うのです。
「もう、どうしちゃったの?」っていうくらいに学校復帰されるんです。
大事なことは、とてもシンプルです。
・不登校はきちんと対応すれば、必ずよい方向に向かう!
不登校は、ただ見守るだけでは期間を長引かせてしまいます。
子どもがなせ学校に行っていないのか?の原因を考えて学校復帰の支援計画を立てる必要があります。
短期目標、中期目標、長期目標を立てて、具体的に誰が、なにをするかを考えましょう。
学校と家庭、必要ならば医療機関などと連携しながらチームとなって、学校復帰へのサポートを行います。
不登校は、きちんとした対応をすれば必ずよい方向に向かいます!まずは専門家の門をたたいてみてください。
きちんとした考えがあったうえで「いまは見守りましょう」というのであれば、いいのですが
何をしたらいいのかわからないかた「見守りましょう」というのは、何もしていないのと同じです。
あっという間に1年、2年がたってしまいます。
子どもが腹痛を訴えるのであれば、ていねいに「いつから痛い?」「どのあたりが痛いの?」と聞きます。
そして、子どもが嫌がらなければ、そっと体にふれてみます。どうしても登校できないときは欠席にして、その時
間を親子関係を密にする時間に使いましょう。
子どもの心に寄り添うことが大切です。
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