子育てに正解はない
とは言いながら・・・
世の中には、いろんな子育て法があります。
日本だけではなく、
世界中には様々な価値観がありますから・・・
迷って普通です。
まあ、多くの方は
自分が育てられたやり方を参考にされたり
それが嫌だったとういう方は、
そこから立て直しをされたりします。
本屋には、●●式子育て法、△△メソッド
なんて本もズラリです。
一応、私の「子育て心理学」」は
一番、基本的な子育て法です。
子どもの発達を考慮しています。
本を出版するにあたっても、
そのあたりの学問的裏付けがないと
自信をもって、その本を世に出せませんでした。
それに、公立学校勤務時や
小学校PTAで講演をするのに
あんまり、希なものでは、まずいでしょ。
でもね、
子育てに迷った時は、
お子さんが答えだと思うのです。
わが子が不安定になるとしたら、
それは、やめた方がいいです。
まだ見ぬ将来のために・・・
とガマンしてやったとしても
今の子どもが落ち着かないとしたら
それは、まずいと思うのです。
子育ては、方向性だけ間違っていなければ
必ず、子どもの状態が安定します。
何回やってもうまくいかないとしたら、
それがいい・悪いは別にして
あっさりと、やり方を変えた方が
いい結果は、
早く出るのです。
さて、今日はとっても大事なお話。
子どものほめるところがない時どうするか・・・です。
題して
「オセロの法則」
お子さんの状態が100点満点の80点レベルだとしましょう。
そんな時は、80点分が目立ちますから、
あれも出来ている
これも出来ていると
ほめることができます。
しかし、今20点だとしたら・・・
出来ていない80点が目立ちますから
あれも出来ていない
これもいい加減
になります。
これは、普通の感覚です、
なぜならば・・・
何事も分量が多い方が目立つのです。
オセロも同じ。
黒が勝っている時は、
「わ~、黒ばっかり」
「真っ黒」
と感じます。
そこをあえて
「白あるよね~」
「2個もあるよね~」
「白ってきれいよね~」
「白好きだわ~」
と白のよさをみつけてつぶやいていくのです。
つまり、白色にフォーカスします。
人は、フォーカスしたところが
さらに分量が増えていくのです。
白のよさをつぶやいていたら
だんだん白色のコマの量が増えていくのですよ。
「片づけ下手ね」
と言えばいうほど
片づけ下手になるんです。
「あら、片づけやる気あるね」
「自分で片付けてエライネ」
「片づけ天才だね」
と早目に声をかけることなんです。
先手必勝!
子どもが頓挫する前に言葉をかけていきます。
すると、じわじわ白色オセロのがごとく
出来る分量が増えていきますよ。
私は、毎回中学校でそんなことをやっていました。
休みがちのお子さんも
学級復帰を果たしています。
不平不満ばかりのお子さんも
楽しく学校に通っています。
これが相談員の醍醐味です。
子どもは、どこまでも変わりますよ。
お正月って、
今年の目標を立てますよね。
でもね、お水をさすようですが・・・
元旦の2週間には、
ほぼ7割の方の目標が挫折すると言われ
さらにその2週間後には、
何が目標だったのかも忘れてしまうそうです。
さて、目標を立てる時には、
主語をジブンにします。
子どもが元気に学校に行く
子どもがスイミングで賞を取る
人間は、ジブンのことですらコントロールをすることが困難です。
ましてや、わが子や夫をコントロールすることは、
至難の業です。
だから、
ジブンができることを具体的にイメージしていきます。
私は、子どもに1日に1回は抱っこをする
私は、子どもに 「大好き」と1日1回は言う
私は、子どもと寝る前に じゃれあい遊びをする
この方がずっとよいです。
主語は、「私は・・・」
いつ
何を具体的にするのか
コレを考えておきます。
ただ、頑張る!
一生懸命する
できるだけする
というのは、、実行不可能の確率が高し!
小学生の今年の目標とおななじ。
そして、
なかなか目標が決まらない人は、
あえて、
目の前のことを120%のエネルギーを出して取り組みましょう。
するとジブンにととって有益な情報・人脈が引き寄せられます。
子どもって、木に似ています。
ママからたくさん「プラスのふれあい」をしてもらうと
どんどん根っこを下にのばしていきます。
「プラスのふれあい」とは、東の本に載っている
抱っこ、おんぶ、添い寝、手をつなぐなどの肌へのアプローチと
「大好き」「大事な子」と言葉で伝えていくことです。
(心へのアプローチ)
すると、幹は太くなり、葉っぱも繁り
雨風にも日照りにも強くなります。
少々の台風でも揺らぎません。
この台風は、おやんちゃな子どもと似ています。
根っこが下にのびていないと、すぐにおやんちゃの
子どもに影響を受けてしまい、
困った状態になってしまいます。
学級が荒れてきた時でも
仲間にイヤな子どもがいても
根っこが下にのびていれば、簡単に折れたりはしません。
根っこが下にのびていると、必ず木がどんどん大きくなります。
とうぜん、大きな実もつきます。
きれいな色の花も咲きますよ。
つまり、でもね、
「私は、ミカンが好き」
と思ってもお子さんは、
リンゴの子どもかもしれません。
「私は、赤色が好きなのよ」
と思っても、あなたのお子さんは
白色かもしれません。
あなたがなってほしい姿とは違う可能性が極めて高いのです。
だけど、しっかりと根を下にのばしてさえいれば
【これがのびていると自己肯定感が高いです】
少なくとも、大きな実がつき
きれいな色の花も咲きますよ。
だいたい親のお好みとは違うんだけどね。
親の仕事って、ちょっとせつない気もします。
そして、
自分もそうやって自分の親に育てられたのですよね。
親ほど、割りの合わないシゴトはないのですよ。
親ほど、やりがいのあるシゴトは他にないのですよ。
わたしは、今まで2000人以上のお子さん・先生・お母さん達を拝見して
このタイトルを実感しています。
子どもの状態がよくなっていくときは、
右肩あがりにはならないと思います。
うまくいっているぞと思っても
よく観察すると
うまくいったり、いかなかったりの上下をしながら
だんだんとその線は右に上がっていきます。
ここでね、とっても大切なことは
おこさんの調子がわるいときの対応です。
調子が悪いときほど、親は
「どうして?」と言いたくなります。
大切なわが子だから、それは当然です。
こんな時には、お子さんの短所・欠点を
片目つむりましょう。
見て見ぬふりも大切です。
そして、正直に欠点・短所を教えて矯正させるのではなく
ママの愛情を感じる言葉がけや行動を
ママのペースで取り組んでいきましょう。
24時間完璧な母にならなくてもいいのです。
きっとお子さんの様子に違いがわかるはずです。
今日は、わが子が小さかった時の話です。
子どもが、眠い・疲れたなどの機嫌が悪いときには
わたしは、よ~く子どもを抱っこしていました。
抱っこは、理屈抜きで、子どもの心が安定します。
幼稚園に入ってまでいいの?
もっと抱っこをせがみそうです。
そんな声も聞こえてきそうですが
子どもの様子が落ち着かないときに
「正しさ」だけを振り回すよりも
ココロを安定させた方がずっと子どもの変化が大きかったのです。
夜中に子どもが泣いたときにも・・・
「いくらなんでも朝までは泣かないでしょう・・・」
と思って、ひたすら抱っこをしていました。
そんなことをして大きくしましたが・・・
今では、とっても子どもが安定しています。
とくに、夜中にひたすら抱っこをした時間に
子育ての枠組みが確実に大きくなったと思います。
子どもに育てられました(汗