第二次反抗期の子どものこころの中には地雷が潜んでいます。
虫の居所が悪いというか
無視の居所が悪いというか
その日によって、怒りどころが違うのですよ。
(小学校高学年・中学校勤務で感じました)
昨日までは、同じ話題でもさほど
ひっかからなかった子どもが
今日は、同じ内容でも目つきが違うのです。
「あ~、ごめん。地雷踏んだ?」
と私が聞くと
怒って「うん」という子ども。
(信頼関係がある場合です!)
そんな時は、すぐに謝ります。
言われていやなこともあるよね。誰だって。
そして、そのあとは・・・
「・・・・で、今日はどうする?」
と話題を切り替えます。
「なんで、そんなことで怒るの?」
は禁句です。
ただいま、お年頃。
子どもが小さい時には、
親が大きな声で怒るとこちらの言うことをきくことがあります。
特に脅すと効果的です。
長期的には、よくないと思うけれど
短期的に子どもを動かす時に効果があるんです。
「そんなことしたら、サンタさんが来ないよ!!」
って言うだけで幼い子どもは本気にするのです。
実は、その魔法の杖が消える時がやってきます。
10才あたりからボチボチ
親がやっていることを、
ひとりの人間として、
「それでいいのか???」
って批判したり、反抗したりし始めます。
それまでに
本当の意味で、
子どもではなく、
ひとりの人間として対応できなくてはいけません。
怒るだけではなく
ほめて、認めて、
上手に気になることを伝える
その能力が必要になります。
PCで言うと
バージョンアップの時期なのです。
性能を上げないと、対応できなくなります。
お母さんもバージョンアップなのですよ。
この時期は、親を踏み倒す
乗り越える過程ですから、親をバカにした言い方が多発します。
それに加えて、
「どう考えてもあんた間違っているよ」
ってことを平気で言ったり、
親の神経をかき乱す行為に走ります。
■法律を犯すこと
■他人に大きな迷惑をかけないこと
■本人に大きな損失があること
■キケンなこと
これ以外でれば、片目をつぶりましょう。
時には、両目も。
いちいち、とがめたり、厳しく怒らなくてもいいのです。
子どもの挑発にのりません!
でもね~
そのまま、何をやってもいいわけ~~~
そんな声がどこからか聞こえてきます。
そんな時の必殺ワザは、
「お母さんは、●●してほしいんだけどな。」
とお母さんを主語にして、あなたの気持ちを伝えます。
たとえば
靴下を脱いだままにしているとしましょう。
夫ではありません
そんな時に
「いつも言っているでしょ」
「いい加減にしなさい!」
ではなく、
「お母さんは、靴下を、カゴに入れておいてほしいんだけどな~」
とあなたが思った、その気持ちをそのまま伝えてみます。
毎日毎日、お子さんの様子が同じであっても
淡々と
伝えていきます。
そんな、なまぬるい!
とお感じの方もあるかもしれませんが
他のやり方がありますでしょうか。
この時期、
大きなカミナリ作戦は、ちょっと休憩です。
あえて、大人に言う言い方をしてみます。
これは、甘やかすことでも
ご機嫌をとることでもありません。
大人になっていない子どもに
あえて、大人として扱っていくのです。
その方が、早くこの時期を脱出できます。
関係をこじらせずに終わらせます。
こじらせると、思春期が長引きます。
そして、
かならず、この時期は終わります!
台風が通り過ぎるんです。
今日は、子どもが聞き捨てならないことを言った時の対応です。
子どもは、ちょくちょく言葉のチョイスを間違います。
たとえば、あなたがわが子に「うるせ~、ババア!」と言われたらどうしますか?
この場合、子どもは少なからずお母さんに不満をもっています。
そして、その不安の表現方法がちょっと間違っています。
こんな時多くのお母さんは「カーーーっ!」と頭にきたり、ガックリと落ち込んだりします。
また、「子どもの話は何でも聞きましょう」と思っていても、さすがにババア呼ばわりされるとそんな気持ちにはなれません。
じゃあ、一体どうしたらいいのでしょうか?
傾聴するといいの?
何でも受け入れるといいの?
「そうか~、ババアって思っているのね・・・」とオウム返しをしたらいいのでしょうか?(笑)
どれも、違います。
さらに、こんな時、大声で烈火のごとく恫喝したところで、根本的には何も変わらないです。
まあ、親が怒っていることはわかりますが、望ましい次への行動には結びつきません。
そんな時にはね、2つやることがあります。
1つめは、子どもの心が比較的安定している時にココロ貯金を貯めておきます。
ココが出来ていないと、また同じことをくりかえします。
2つめはね、、、親が「その言葉は許せない!」と思っていることを伝えます。
その伝え方は、、、「いくらなんでも、ババアはないよな~」です。
子どもが反抗心をむき出しにしている時は、子どもの背中に投げておくといいです。
ここは、親に謝らせる必要はありません。
こちらの怒りを伝えておくだけでいいです。
するとね、、、、、次からは「ババア」という言葉はかなりの確率で消えていきます。
ただ、ココロ貯金が貯まっていないと、他の単語に変化します。
ちなみに、私が中学校勤務の時に「うるせ~ババア」と言われた時は、
「いくらなんでもババアはないよな~。まあ、ジジイでもないけどな~」と返していました。
反抗心がある子に正面切って戦いを挑んではいけません。
このケンカを買うと高くつきます。(^^;)
基本的に子どもの方が元気なので、親の心の方が先に折れてしまいます。
2~3才のイヤイヤ期。
ウチもありましたよ~
でもね、
このころの反抗は絶対にあった方がいいですよ。
不登校相談などをするときに
私は、よく
「2~3才の反抗期はどうでしたか?」
と聞きます。
すると、
「まあ、ありましたが・・・・」
と歯切れの悪い返事が多いです。
なんとなく、あんまり困ってなかったのかな???
って感じです。
よく覚えていない方もあるくらいです。
ホントに困っていたら、
絶対に覚えてますよね。
その分、中学生でど~んと出すのですね。
倍返し って感じ。
でもね、
まだこの時期に出すお子さんはいいのです。
家庭内はめちゃ荒れますが・・・
ここで、反抗していなかったら
いつするんでしょうか?
20才になってから
30才になってから
40才になってもまだ反抗しきれていない
大人・子どもになってしまうと
結構大変です。
子育ての最終ゴールは
子どもの自立です。
裏ゴールは、
税金を払う人になることです。
中学生~20才くらいまでのお子さんのママが
テキストを購入されたり、子育て心理学講座を受講してくださることも、とっても多いんです。
子育てって、これで終わりという感覚がないですからね。
私は、
子育てに遅すぎるということはないと思っています。
確かに、小さい時の方が、子どもの反応は早いです。
1回のお試し体験で、お子さんの変化を実感される方も
よくよくよ~くあります。
でもね、
大人だって、コーチングを受けることで
コーチにモチベーションを上げてもらったり
やる気を引き出してもらいます。
カウンセラーにカウンセリングを受けることで、
自分に自信を感じることができるのです。
だから、決して
人が変わるのに遅すぎることはないと思っています。
遅すぎるのであれば・・・
大人のコーチングもカウンセリングも
やってもムダだということですから。
中学校の先生は、ただ大変なだけということになります。
でもね、子どもはね、
不登校をしても、きちんと対応すると
変化をみせてくるのです。
ほったらかしでは、ダメなのです。
子育ては、
気づいた時が、
一番いい日です。
今から、ここから。