カウンセラー養成講座を受講していたYさんのお嬢さんは、
中1の5月から『私学校をやりきりました』と言いお休みをするように
なりました。
長期間学校に行かないと、全く元気がなく、親としては
「このままどうにかなってしまうのでは・・・」と大変ご心配でした。
その頃は「どうせ私は・・・」という発言が多かったです。
それが今では・・・
「私はやればできる子!」
「フリースクールに行ってみたいな」
「すごく頑張ったことをまた味わいたいな」
というようになりました。
そんな元気が出てきたので、今ではフリースクールに所属して、
そこからの家庭教師と一緒に勉強をできるまでになりました。
(私は以前教育委員会時代に中学生の家庭訪問をしたことがあります。
最近では、宿題をお父さんとお母さんといっしょにやるようにもなりました!
中学生女子が親と仲良くおしゃべりしたり、一緒に勉強するというのは、親子関係が良好で、子どもの情緒が安定している証拠です。
私は、よくお母さんや先生にこんな風に言います。
心から子どものことを大好きになれなくてもいいです。
(大好きになれればそれが一番いいですが・・・)
そんな時、心変えようとするのではなく
つかう言葉だけ変えてみてください。
とりあえず、使う言葉だけ変えてみてください。
最初は、清水の舞台から飛び降りるくらい勇気がいりますが
だんだん慣れてきます。
そして、そのころにはお子さんの様子が変わっていますよ・・・
心よりコトバが大事です。
コトバを変えていくと、心がだんだん伴ってくるのですよ。
子どもは、基本的に
1.「今がよければそれでいい」と思っています。
2.楽しいこと、おもしろいことを優先させます。
3.怒られるとやる気をなくします。
大人は、子どもよりも見通しがききますから、
「今のうちに私が教えておかなければ」
「将来子どもが困るから」
とガミガミと言ってしまいます。
が、子どもは
3.怒られるとやる気をなくします。
なので、怒らない方法をとることがよいのです。
私は、子育て電話相談で、
たくさんの具体的なアドバイスをしますが、
どうやったら、それがわき出てくるのかというと
子どもが困った状況になった時は、
・ココロ貯金をして子どものメンタルヘルスを上げる
・年齢を下げた対応をする
これが大きな柱です。
つまり、「もう○才だから」と思っても
今、できない状況であればマイナス2~3才は下げて考えます。
片づけだったら、一緒に片づける
食事だったら、ちょこっと食べてもほめる
よく寝た、たくさん食べた、たくさん遊んだもほめる
そして、「今のこの子はこれでよし!」
と心の中で子どもを認めます。
あえて、認めると必ず子どもの状況が改善されます。
ココロ貯金が貯まるのですね。
『お父さん!中学生の子がいっしょに勉強してくれてよかったでしょう~♪」と
明らかに子どもの情緒が安定しています。
物事は、
それを肯定的にみるか
否定的にみるかで
その後の自分の運命が変わります。
いきなり高熱になったとしましょう。
「あ~、最悪!」と思えば、
さらに最悪の事態になり
「今日は、休めってことね」と思えば、
ココロも体も休養をとり
運気が上がります。
私は、昔から、
自分のココロをなんとしても
ポジティブにしようと思っています。
理由は、肯定的な心には、肯定的な
現実が引き寄せられるからです。
ひょっとしたら、
私はものすごい困難な不運な人生かもしれません。
でも、どう考えたら前向きにとらえられるのか
を常に考えます。
心がけることは、そこだけです。
だから、人の悪口も言わんな~
悪口は、ムダなエネルギーを使うし
意味ないし、
なんの得にもならないし、
まあ、こんなママに育てられた子どもは、
世の中そんな人ばかりと思っていたそうですが、
そうではないと知った時、その衝撃は大きかったようです。
たしかに子どもは、ダメージを受けましたが、
その後、適度な距離感を保ち、
自分の心を守ることに成功いたしました。
私は、家事も子育てもいい加減ですが、
いい環境だけにはなっているかもしれません。
子どもって、ひとつひとつの弱点を克服させるよりも、
「ココロ貯金」を貯めた方が、あらゆる面が好転しやすいです。
「下の子にやさしくしなさい」
「自分のことは自分でしなさい」
「人に迷惑をかけない」
「かんしゃくをおこさない」
ってひとつひとつをしらみつぶしのように子どもの問題点を
解決させるのではありません。
子どもの心の中にある貯金箱に、愛の募金を10円、また10円、
時々100円って入れていきます。
この愛の募金箱(ココロ貯金箱)の残高と、子どもの自己肯定感は
かなり同じ高さです。
ココロが安定して、自己肯定感が高まっていくと、あれもこれも
よくなっていきます。
私の子育て電話相談は、一日何件もご相談を受けますが、私のストレスは
ほとんどありません。
無理をして聞いていませんし、私が解決してあげようと気負ってもいません。
だから、毎日何件でもやれます。
私がやっていることは、お母さんのお話をうかがう中で、
「どんなココロ貯金が貯まりやすいお子さんだろうか?」
「どんなココロ貯金を貯めやすいママなんだろうか?」
とあたりをつけていきます。
そして、「お子さんに、●●をするとどんな感じですか?」と
お聞きしたり、「ママは、こんなココロ貯金は、貯めやすいですか?」と
お聞きしていきます。
そうやって、お子さんのニーズとママができることを照合していきます。
だから、かなりの確率でお子さんにいい変化が起きます。
ママは、わが子のことをよ~~~く知っています。
特に「欠点」「短所」は、とってもみつけるのがウマイ!
そこを知っているだけに
「また・・・・」
「いつも・・・・」
と言ってしまうのです。
ここは、奥さん!
役者になってください。
わが子に「デキル子」を前提にして話をします。
泣き叫ぶわが子がいたとしたら
NG:「いったい何回言えばわかるの!!!」
OK:あなたがそんなに泣くってよほどのことだと思うけれど
【何が】嫌だったの?」
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人は、「できる人」として扱われると
そのように「行動」します。
そのように「反応」します。
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心から思えない時は役者で結構です!
そのうちに、子どもの様子が変わってママのココロが伴いやすくなります。
人間は、動物の一種です。
だから、
ママから大きなカミナリ落とされたと思うと
とっさに
逃げるか
隠れるか
ウソをつくか
反撃にかかります。
結構、動物的な反応をします。
ちなみに子どもは、「大きな声」と「強い口調」を怒られたと感じます。
ママやパパが「怒ってないよ~」
と思っても、声が大きかったり強い口調の場合は
もれなく
子どもは怒られたと感じてしまいます。
そんな時は
「ママは、そろそろやめたいんだけどね~」
「ママは、そろそろ晩ご飯の用意をしたいんだけどね~」
と「ママは・・・」を主語にします。
すると、こちらの言いたいことがまっすぐに伝わります。