私は過去13年間子育て講座、相談の仕事をしています。
そんな中で多くのお母さんは「子どもが私ばかりに反抗します」と言われます。
つ、つらいですよね。
お母さんに反抗するということは、お母さんがダメだからお母さんに反抗すると感じることでしょう。
かなり前ですが中学生男子のお母さんからご相談を受けました。
で、今ではそのお子さんは大学生なのですが、中学校の時に荒れに荒れてお困りでした。
親に物は投げるわ、暴言を吐くは、下の兄弟に絡んで暴れるは・・・
その頃お父さんは単身赴任中。
さらに単身赴任から戻られても息子さんを強く責めまくりました。
「また出しっ放しか!」「お前はダメなやつだ」ってね。
そんなお子さんが今、言うことが「子育ての答え」です。
息子「オカン、あの時はスンマセンでした。学校も嫌だったし、親父もわかってくれないし、
オカンしか言うところがありませんでした」
母 「っていうことは、お母さんは悪くなかったということ?」
息子「はい。スンマセンでした。他に言うところがありませんでした」
私は、この息子さんは高い能力と高い承認欲求があるとみましたので、
そこの対応をお母さんにお伝えしました。
反抗期の子どもは自分の言いたいことを聞いてくれる人に暴言を吐きます。
たとえば、暴言を吐くと殴られる家庭では、絶対に親に暴言を吐きません。
傷つきたくないからです。
このお母さんの家庭では息子さんはお父さんに暴言を「吐かない」にではなく
「吐けない」わけです。
もしも暴言を吐いたらとんでもない仕打ちが待っているでしょう。
中学校の先生も「自分のことをわかってくれない」と言っているくらいですから、
先生に暴言は吐きません。
能力の高いお子さんですから先生へ暴言を吐いたところで、
ろくなことがないとわかっています。
で、ツラいのはお母さんです。
フーテンの寅さんではありませんが「お母さんはツラいよ」です。
子どもに言われっぱなしです、、、
世の中にいろいろな仕事がありますが「お母さん業」ほどつらい仕事はありません。
やって当たり前、やらないとバッシングって感じ。
でもね
よーく考えたら、自分自身も自分の親に同じような思いをさせていたのかもしれません。
自分の母親も「うちの子は言うことを聞かない」と思っていたかもしれません。
どうもお母さんはいつの時代もつらい思いを重ねながら子育てをするようです。
子育ての8割はつらいことです。
お母さんは、子どもに合わせて、自分のやりたいことを制限して子育てをしているにも
関わらず、子どもはお母さんに反抗する。
割が合いません。
あまりにつらいと「お母さんをやめたくなる」といけないので、2割くらいの割合で子育ての></span
楽しさも感じさせてくれます(笑)
「おかあさん大好き」と言ってくれたりね。
きっとそんなつらい思いを重ねる中で、お母さんは「自分の強さ」と「人への優しさ」を身につけます。
身につけないと子育てが出来なくなるからです。
・人から言いたい放題に指摘されても「私は悪くない」と思える強さ
・自分が人に優しくすることで、自分も人に優しくされる、自分が出したものが返ってくると実感する。
子どもは、そうやって、お母さんに「強さ」と「優しさ」を身につけさせてくれています。
柳のような強さと柔軟性ですね
はい、気がついたら子どもがお母さんを育ててくれているわけですね。
とはいえ子どもは超スパルタですから、お母さんはすぐに「ココロの筋肉痛」になります。
すべての人間はもれなく、100%女の人から生まれます。
どんなに偉そうなことを言っている男の人も、例外なくお母さんから生まれています。
お母さん万歳!!
子どもが小さい時には、
親が大きな声で怒るとこちらの言うことをきくことがあります。
特に脅すと効果的です。
長期的には、よくないと思うけれど
短期的に子どもを動かす時に効果があるんです。
「そんなことしたら、サンタさんが来ないよ!!」
って言うだけで幼い子どもは本気にするのです。
実は、その魔法の杖が消える時がやってきます。
10才あたりからボチボチ
親がやっていることを、
ひとりの人間として、
「それでいいのか???」
って批判したり、反抗したりし始めます。
それまでに
本当の意味で、
子どもではなく、
ひとりの人間として対応できなくてはいけません。
怒るだけではなく
ほめて、認めて、
上手に気になることを伝える
その能力が必要になります。
PCで言うと
バージョンアップの時期なのです。
性能を上げないと、対応できなくなります。
お母さんもバージョンアップなのですよ。
東ちひろのブログで上位の検索ワードは・・・
「中学生 反抗期」
でございます。
それほど、困っているのですよね。
小さい子どもの育て方は、出版物も多いし
ご近所ママとも話題に出しやすい。
「ウチの子、まだ、オムツが取れないのよ~~」
なんて言っても、だれもびっくりはしないでしょう。
でもね、
ウチの子が私にババアと言うのです
とか
夕べも朝までゲームをしていたようです
とか
じつは、父親を殴るんです
なんて
なかなか言えませんよね。
その分、事態は深刻化していると思います。
この時期は、ある意味親を乗り越える時期です。
踏み倒すともいえる。
小さい時であれば、
「お母さんがダメだと言った・・・」と
お母さんは、世の中のすべてと言うくらいに絶対的な存在です。
それがだんだん
「お母さんもたいしたことないな」
「いい加減だな」
「テレビを付けっぱなしの父親もダメだな」
と欠点もきっちりとわかるわけです。
それをまともに親にいうものだから
こちらは、家の中が落ち着かないわけです。
まず、子どもが反抗してきたときには
上から目線は禁止
「親にむかって・・・何よ!」も禁止
ひとりの「大人」として接してあげてください。
・・・とはいえ、そこが中学生だから
支離滅裂なことを言ったり
理路整然としていない事を言ったり
かなりめちゃめちゃです。
そこをあえてつっこまないように!
しら~ん顔しておいてください。
この内容は深すぎて
簡単に書けません・・・・・
でもね、絶対にこの時期は終わりますよ!
第二次反抗期の子どものこころの中には地雷が潜んでいます。
虫の居所が悪いというか
無視の居所が悪いというか
その日によって、怒りどころが違うのですよ。
(小学校高学年・中学校勤務で感じました)
昨日までは、同じ話題でもさほど
ひっかからなかった子どもが
今日は、同じ内容でも目つきが違うのです。
「あ~、ごめん。地雷踏んだ?」
と私が聞くと
怒って「うん」という子ども。
(信頼関係がある場合です!)
そんな時は、すぐに謝ります。
言われていやなこともあるよね。誰だって。
そして、そのあとは・・・
「・・・・で、今日はどうする?」
と話題を切り替えます。
「なんで、そんなことで怒るの?」
は禁句です。
ただいま、お年頃。
この時期は、親を踏み倒す
乗り越える過程ですから、親をバカにした言い方が多発します。
それに加えて、
「どう考えてもあんた間違っているよ」
ってことを平気で言ったり、
親の神経をかき乱す行為に走ります。
■法律を犯すこと
■他人に大きな迷惑をかけないこと
■本人に大きな損失があること
■キケンなこと
これ以外であれば、片目をつぶりましょう。
時には、両目も。
いちいち、とがめたり、厳しく怒らなくてもいいのです。
子どもの挑発にのりません!
でもね~
そのまま、何をやってもいいわけ~~~
そんな声がどこからか聞こえてきます。
そんな時の必殺ワザは、
「お母さんは、●●してほしいんだけどな。」
とお母さんを主語にして、あなたの気持ちを伝えます。
たとえば
靴下を脱いだままにしているとしましょう。
夫ではありません
そんな時に
「いつも言っているでしょ」
「いい加減にしなさい!」
ではなく、
「お母さんは、靴下を、カゴに入れておいてほしいんだけどな~」
とあなたが思った、その気持ちをそのまま伝えてみます。
毎日毎日、お子さんの様子が同じであっても
淡々と伝えていきます。
そんな、なまぬるい!
とお感じの方もあるかもしれませんが
他のやり方がありますでしょうか。
この時期、
大きなカミナリ作戦は、ちょっと休憩です。
あえて、大人に言う言い方をしてみます。
これは、甘やかすことでも
ご機嫌をとることでもありません。
大人になっていない子どもに
あえて、大人として扱っていくのです。
その方が、早くこの時期を脱出できます。
関係をこじらせずに終わらせます。
こじらせると、思春期が長引きます。
そして、
かならず、この時期は終わります!
台風が通り過ぎるんです。