●不登校になった時、最初に親がすること
こんにちは東ちひろです。
親にとって、子どもが学校に行かないほど困ることはありません。
なぜならば、私たち親世代は子どもが熱もないのに学校を休むってあり得ない世代です。
だから、わが子が学校に行かない時には、子どもが怠けているような気分になります。
じつは、学校の先生は「教室に入る子」についてはプロ中のプロです。
ですが、教室に行き渋る子については正直言って「わからない」のです。
とはいえ、過去に不登校の子どもの担任になった経験があることは多く、その時の経験を元に子どもを指導することはあり得ます。
ただ、子どもが違います。
過去に担任にたった子どもと、今不登校の子どもは同じではありませんから、同じことをやったからといって、教室復帰をするとはいえません。
さて、子どもが学校を行き渋る時は、なんらかの不適応であったり、負担感が大きかったりします。
子どもが行き渋る時の原因は様々です。
① 自己肯定感の低さ
② 発達の偏りがある
③ 感覚過敏
④ 母子分離不安
⑤ 先生が高圧的な態度
⑥ 教室が荒れている
⑦ その他
このあたりが多いパターンです。
子どもが学校に行かないと言うとき、親は「まさか!うちの子が!?」と驚きます。
そして、一体どうしたらいいのかがわからないことがほとんどなので、最初は無理矢理子どもに強く言うことになります。
「いい加減にしなさい」と強く怒鳴ったり
「自分が困るのよ」と不安感をあおったり
「お母さんは悲しい」と泣き落としてみたり
「勝手にしなさい」と見放したり
多くの場合は、力技で子どもを高圧的に脅してみたり、あえて無視してほっからかしにしてみたり、押したり引いたりします。
自己肯定感というのは、「自分はなかなかよくやっているな」と自分で自分を認めていることです。これは図々しいくらいに「自分ってすごいよね」と思った方がいいのです。
とかく日本人は謙遜が美徳のところがありますが、ここは図々しい位に「私って大したものよね~」と思えるくらいの方がいいのです。
それは現実的に子どもがどれほどの能力があるのか?というだけではありません。
あえて言うのであれば、さほどできることがなくても「私ってスゴい」と思えばそれでよしです。
その逆は、周りは「スゴいねあの人」と思っていても、本人は「そうかな~?」「それほどでも」「いいえ、まだ自信がありません」となれば、自己肯定感はさほど高くはありません。
こんな時、最初にやることは、今までの子どもへの関わり方を考えます。
関わり方というのは、今までにどれだけ子どもに愛情を伝えてきたかということです。
一緒の家にいるだけでは子どもに愛情は伝わりません。
ご飯を作るだけとそれは育児ではなく家事なんです。
また、子どもは以心伝心の力が弱いです。
そのため、具体的にわかりやすくママが子どもにもっている愛情を伝えたいところです。
まずは、子どもの話を聴きます。
「え~!?私は子どもの話をいつも聞いていますよ」と言われるかもしれませんね。
ただ、多くのママの「聞き方」は子どもの話を耳に入れているだけなんです。それでは子どもは変っていきません。
相槌とは「ふんふん」「へ~そうなんだ」「なるほどね」としっかりリアクションをします。
すると、子どもは単に自分の話を聴いてもらっているのですが、自分の存在を認めてもらったと感じ、自信をもつようになります。
そのほか、「触れる」「認める」が大事です。
「触れる」は、子どもの荒れが軽減するポイントがあります。
このポイントは子育て心理学講座でお伝えしています。
子どもの存在を認めるというのもわかりにくいですよね。
たとえば、目に見えたことやちょっとした変化を言葉にして伝えるだけでも子どもを認めたことになります。
「今日は、ピンクの服にしたんだね」(目に見えたことを伝える)
「あれ?風邪気味?」(ちょっとした変化を伝える)
とても簡単なことのように思えますが、これは子どものことをよく見ていないと言えません。
「子どもをよく見る」ということは、子どもの存在を大事にしていますよね。
だから、「目に見えたこと」や「ちょっとした変化を言葉にする」って子どもの存在を認めたことになり、自己肯定感が高まるのです。
子どもの不適切な行動が出た時は、今までのやり方を変えるチャンスです。それを子どもは訴えています。
でもね、自己肯定感が高くても学校に行かないこともいるのです。
そんな場合は、学校という組織に合わない、なじまない場合もあります。
その場合は、適応指導教室、フリースクール、家庭教師も活用するといいです。
ただ子どもが学校に行かないと言うときはなんらかの不適応を起こしていますので、今がそれを見直すチャンスと言えます。
何もなければ、親も不適応の原因を考えたりしませんから。
子どもは親の慣れたパターンを変えさせるために生まれてきています。
私たちは、何事も慣れたパターンというのは居心地がいいものです。
「慣れたパターン」を変えることはそれだけでストレスになります。
変化そのものがストレスですからね。
でも、子どもは「そのやり方でいいの?」「本当に大丈夫なの?」ということを伝えるために、自分の身体を張って行き渋り・不登校を起こさせています。
余談ですが、子育て心理学カウンセラー養成講座は、お子さんが行き渋り・不登校の親御さんが多いです。
親も何もなければ、わざわざ学ぼうとはしませんよね。
多くの人は、忙しい、費用がかかるとできない言い訳を考えます。
そんな時でも子どもは「忙しいからと言って、そのままでいいの?」
「僕はもう大きくなってしまうよ」と親の行動変容を突きつけてきます。
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