子育ては、木に似ています。
多くのママは、
木になった実や花の大きさ・色
が気になります。
真っ赤なリンゴが実ったわ。
きれいなピンクの桜が咲いたわ。
この部分は、とてもわかりやすいのです。
誰にでも。
しかし、その実や花を
大きく・きれいにしようと思って
直接、実や花に栄養とかけていくと・・・
枯れてしまいますよね。
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栄養は、土にやるものです。
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つまり、大きな実やきれいな花を
育てようと思ったら
最初にすることは、
【大きな木】に育てること。
大きな木にしようと思ったら
土の中の【根っこ】を
下へ下へとのばす必要があります。
ということは
栄養と与える場所は、土なのです。
ほめる、触れる、認める、
添い寝をする、頭をなでるなどの
「プラスのふれあい」という栄養を
きちんと土に与えていきます。
そうすると根っこが下にのびるので
木はどんどん大きく育ち
花も実も大きく・きれいになっていきます。
まあ、ワタシはリンゴがスキよ、
と思っていても
わが子がミカンちゃんだったり
ワタシは赤い花が好きよと思っていても
わが子が黄色い花だったりは・・・します。
遠回りのようで、一番確かな子育て法です。
あまりにもきょうだいゲンカが
激しく勃発する場合は、
いくらお母さんが怒っても
改善はされないのです・・・
それはね、きょうだいゲンカは
「お母さんからの愛情をもっともらいたい」
「もっとココロ貯金を貯めてほしい」
「下の子(上の子)はいいな」
という気持ちの裏返しであることが
多いからです。
子どもの味方になって、
話を聞く習慣を定着させたら
親子関係が改善され、
結果的にきょうだいゲンカが
少なるなることはよくあるんですよ。
お母さんからたくさんの
ココロ貯金を貯めてもらうと
子どもは自然ときょうだいに
やさしくなります。
ココロ貯金がたくさん貯まると、
自分以外の人にやさしさを、
おすそわけができるようになるんです。
ココロ貯金が貯まっていない状態では、
いくら「きょうだいは仲良くしなさい」
と言われても
これ以上エネルギーを使うと
貯金が赤字になってしまうので
出し惜しみをするようになります。
さらに
「お母さんに自分のことを見てほしい」
「関心を寄せてほしい」
と思うと、わざときょうだいを
攻撃するようになります。
また、実際に子どもがケンカを
しているときに
お母さんが「〇〇が悪い」
と一人を責めてしまうと、
悪いと言われた子どもは不満を感じます。
「最初に悪口を言ったほうが悪い」
とか「先に手を出したほうが悪い」など
勝負の判断方法は、いろいろありますが、
子どもはいつだって相手が悪いと
思っています。
実際にはケンカ両成敗で、
どちらにも悪いところが
あるでしょうか・・・
自分のことは棚に上げて、
相手の非を訴えるのが
きょうだいゲンカです。
きょうだいゲンカの対応策には、
次の三つがあります。
【ケンカの裁判官にならない】
お母さんが裁判官のように
「〇〇が悪い」とケンカの勝負を決めると
その勝負に負けたこともに不満が残ります。
不満が残ってしまうと、
すくに次のケンカをしかねません。
よほどの危険がない限り、
どっちが悪いと言わず、
ながめておきましょう。
そのほうが早くケンカは落ち着きますよ。
【落ち着いてから、
それぞれの言い分を聞く】
どちらかが泣きついてきたら、
もう一人の子に聞こえない声で
「あなたも大変ね」
「ここが痛いのね。嫌だったのね」
と気持ちを理解してあげましょう。
そして、ケンカをしかけた子には、
あえて
「あなたが怒るのはよほどのことが
あると思うけど、どうしたの?」
と言い分を聞いてあげましょう。
それぞれの子をフォローして
あげてくださいね。
【あきらかに一人が悪いときは、
その子にふだんから
プラスのふれあいをする】
きょうだいゲンカで、あきらかに
一人の子が悪いという場合、
いくらその子に
「相手の気持ちを考えなさい」と言っても
自分のココロ貯金が
焦げ付いているときには、
ココロ貯金が満たされるまで
毎日同じことがくり返されるのです。
NG例
「お姉ちゃんは、
下の子にやさしくしないとダメでしょう」
(上の子は「自分は損な役だな」
としか思えない)
「なんで、妹をたたくの!」
(「なんで?」と言われると、
責められたと感じるだけで
反省に結びつかない)
子どもは、元来もっている気質があります。
子どもの中には、場の空気が
読みにくかったり、
相手の気持ちを共感しにくい
子どもがいます。
それはね、親の育て方に関係なく、
元来の気質によるところが多いのです。
同じママが育てていても、
きょうだいの性質が全員違いますよね。
上の子は、相手の気持ちを
察することができるけど、
下の子は何回親が怒っても
相手が嫌がることを
平気な顔ですることがあります。
それは、子どものもっている
「共感力」のちがいなんですね。
「相手の気持ちを考えなさい」
と言っても、
そもそもそれが苦手な子どもは、
正直言って
「相手の気持ちがわからない」
ところがあります。
さて、そんなタイプのお子さんが
社会的に適応するか否かの境目は、
ココロ貯金の貯まり具合の差です。
ココロ貯金は、
ママの愛情が上手に伝わると、
愛情貯金が貯まるので
やる気と自信の大元である
自己肯定感が高まります。
元来の子どもの気質はあるのですが、
この自己肯定感の違いによって
子どもの社会的適応能力も大きく違います。
こんなタイプのお子さんに
しっかりココロ貯金が貯まっていると、
ちょっと変わったタイプの
「不思議ちゃん」って感じで
好意的に見られます。
仲間からも愛されキャラとして
つきあえるので、仲間外れにもなりません。
一方、ココロ貯金が貯まっていない場合は、
単なる「変な子」と思われて
社会的な対応もイマイチです。
つまり、ママの関わり次第で、
好意的な「不思議ちゃん」になるか、
「変な子」になるかが違ってきます。
子どもってどこまでも変わるんですよ。
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