インナーチャイルドとは
自分のなかの内なる子どもという意味です。
例えば今、大人の自分が五歳のときに
すごく傷ついた経験をしたとします。
そして、その経験から五歳のときの自分が
「いやだなあ、寂しいな、腹が立つなあ」
と思っているとします。
ですが、この気持ちを大人になった
自分がきちんと理解していないと
自分のなかの子どもが
「この感情わかってよ!」と
当時、味わった感情を
何度もなんども、自分に味わせる
ということをやってきます。
この感情が、子育てをしている時に
すごく浮上してくると私は思うんです。
この感情をなんとかしないと
子育て中のお母さんは
変わっていかれないと思うのです。
わたしは、この講座で協会のセラピストさんに
頼んでセラピーをしてもらいますが
お母さんご自身でもこのセラピーが
やれるといいなと思っていて、
このセラピーができるようになる
講座を含めて行っています。
子どもを育てるようになったとき
自分が今まで未処理だった部分が
色濃くでてきます。
しかも
環境が劣悪になるときに出てくるのです。
時間や体力に余裕があるときは
目立たないんですよね。
自分の時間がない
子どもが泣き続ける
などの余裕のない環境が続くと
もともと自分のなかにあったものが出てきます。
お母さんは、自分のインナーチャイルドが
表にでた時、つらくて、しんどくて、
嫌になってしまいます。
子育ては、子どもの世話をしながら
自分を育てる、自分を振り返ることなのです。
自分の見たくないところを
見る機会が増えます。
正直、心は、すこし痛いと
思うかもしれません。
でも、子どもがその機会にそれを
させてくれるのです。
ここを無事に通過できた方は、
子育てがうまくいきます。
「甘えさせる」は、「プラスのかかわり」です。
話をよく聞いて、たくさん触れて、
認めて・・・がプラスのかかわりです。
これは、子どもが欲しがるだけ与えていいのですよ。
これが欠乏すると、心が順調に育ちません。
でも、昔の親はもっと厳しかった・・・
昔は○○でよく叩かれた・・・
納屋に入れられた・・・
って聞いたことがありませんか?
むかしのお母さんは、現代よりも忙しかったはずです。
家電製品もない、スーパーマーケットも
コンビニもない。交通は不便。
さらに農家であれば、一日中朝から晩まで
田畑の仕事がありました。
朝も夜も仕事があります。
子どもの数も、いまよりずっと多いので
さぞかし忙しい子育てだったことでしょう。
お母さんは時間がなかったり
疲れたりしていると、それだけで
子どもを怒って動かそうとしますから、
むかしのお母さんは、もっと厳しく
子育てをしたことでしょう。
しかし、子どもの人数が多い時代では
いまほどお母さんの目が一人ひとりの
子どもに向かうことはなかったのでは
ないでしょうか?
私の考えなのですが、昔は兄弟が多かったです。
あなたの親御さんの兄弟は何人ですか?
私のまわりでは、4人が多く、父方は7人です。
それだけ子どもが多ければ、親が厳しく子育てしても、
ひとり当たりの「怒られ率」が少ないはず。
他の兄弟が先に怒られて、見逃されることもあったはず。
それを祖父母世代は、あまり気づいておりません。
10人くらい子どもがいた時代だったら
子どもが何かやんちゃをしていても
見逃されることもあったでしょう。
お母さんに叱られても、ほかのきょうだいが
声をかけてくれて、気分転換も
考えられたかもしれません。
よほどひどく人格を否定するような
子育てをしていなければ「ココロ貯金」
のもれも少なかったと思います。
子どもが1人か2人だけしかいない
いまのお母さんのほうが
むかしよりもずっと子どもの欠点や短所が
目につくのではないでしょうか。
そのパワフル子育てをひとりかふたりの子どもにやってしまうと・・・
かなりの確率で、子どもが怒られすぎになってしまいます。
そのため、言葉と行動でお母さんの愛情を
伝えていかないと、「ココロ貯金」が目減りしていくばかりです。
たしかに厳しいだけの教育もあります。
でも、その裏には愛情を感じる場面がきっとあります。
厳しいだけで、豊かな心がある子どもに
なっているのを私は未だかつて見たことがありませんよ。
「しつけ」が「おしつけ」になるとマズイです
私たち親は、子どもをしつけようとします。
でもね、私はしつけが行き届いた子どもよりも
自己肯定感が高い子どものほうがよいと思うのです。
しつけができていても、
自分に自信がない子ではね、、、、
それは、ちょっと残念です。
まあ、両方できれば一番いいですが・・・。
じつは、私はふたりの子どもに
しつけらしいしつけをしていません。
確かに苦手なことはありますが、
自信がある子に育てていれば、
大きな問題はありませんでした。
親ばかですが、上手に世の中を渡っていると思います。
しつけは、ともすると「おしつけ」になるんですね。
ガミガミ言ってしつけるよりは、
子どもの話を聞いて、
自己肯定感を高めたほうが子供は結果的に伸びます。
思春期であっても、幼い子どものように
自分をほめて認めてほしい気持ちに
なんら変わりはありません。
抱っこやおんぶはできませんが
まだまだできることはたくさんあります。
思春期は、少々生意気な時期ですが
心を話さずにプラスのふれあいを
たくさんしていきましょう。
いまからでも遅すぎることはありません。
むしろ、気が付いた今からでも
「ココロ貯金」を貯める子育てに
取り組んでほしいと思います。
子育ては、やるべきことが
まちがっていなければ、
必ずよい方向に向かいますよ。
いかに子どもにママの愛情を伝えていくのか
ということをお伝えしますね。
親御さんの言うことは、ほとんどの場合、正しいのです。
しかし、
「あなたは、いつも・・・」
「いい加減にしなさい・・・」
とガミガミ・クドクド・ネチネチと言われると
子どものココロ貯金は目減りします。
・・・というと、次にママから出てくる言葉は
「では、放っておくといいのですか?」
とたいてい言われます。
でもね、
そのまま放っておくと、
かなり確実は状況に悪化します。
放っておくのではなく、
子どもがおやんちゃを言っていない【普通】の時に
「目に見えたこと」を言葉に伝えていきます。
「今日は冷えたね」
「ご飯終わったね」
「よく寝たみたいだね」
「宿題たくさんあるね」
「難しい漢字習うのね」
「たくさん食べたね」
「たくさん遊んだね」
「手、洗ったのね」
簡単な言葉ですが、
実は子どもをよく見ていないと言えません。
だから、この言葉は
あなたに関心を寄せています、
大事だと思っていますと伝わります。
コーチングでいう【存在承認】というものです。
もちろん、小さいお子さんは
抱っこ・添い寝・頭をなでる
「大好き」「味方よ」「応援しているよ」
と魔法の言葉を言うといいですよ。
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