インナーチャイルドとは
自分のなかの内なる子どもという意味です。
例えば今、大人の自分が五歳のときに
すごく傷ついた経験をしたとします。
そして、その経験から五歳のときの自分が
「いやだなあ、寂しいな、腹が立つなあ」
と思っているとします。
ですが、この気持ちを大人になった
自分がきちんと理解していないと
自分のなかの子どもが
「この感情わかってよ!」と
当時、味わった感情を
何度もなんども、自分に味わせる
ということをやってきます。
この感情が、子育てをしている時に
すごく浮上してくると私を思うんです。
この感情をなんとかしないと
子育て中のお母さんは
変わっていかれないと思うのです。
わたしは、この講座で教会のセラピストさんに
頼んでセラピーをしてもらいますが
お母さんご自身でもこのセラピーが
やれるといいなと思っていて、
このセラピーができるようになる
講座を含めて行っています。
子どもを育てるようになったとき
自分が今まで未処理だった部分が
色濃くでてきます。
しかも
環境が劣悪になるときに出てくるのです。
時間や体力に余裕があるときは
目立たないんですよね。
自分の時間がない
子どもが泣き続ける
などの余裕のない環境が続くと
もともと自分のなかにあったものが出てきます。
お母さんは、自分のインナーチャイルドが
表にでた時、つらくて、しんどくて、
嫌になってしまいます。
子育てというのは、子どもの世話をしながら
自分を育てる、自分を振り返ることなのです。
自分の見たくないところを
見る機会が増えます。
正直、心は、すこし痛いと
思うかもしれません。
でも、子どもがその機会にそれを
させてくれるのです。
ここを無事に通過できた方は、
子育てがうまくいきます。
子どもがうまく、成長していきます。
子どもは、親が「やめなさい!」
ということをやります。
たとえば、調子に乗って部屋の中を
走り回っているとしましょう。
ソファーの上を走ったり、ジャンプしたり、
そのうちコケるのが目に見えている・・・
はい、大人は先の見通しがつきますから、
この場面の時、この先何が起きるのか
だいたい予想が出来ますよね。(^_^)v
ママ「やめなさい」
子ども「・・・・・・・・」(無視してソファの上をジャンプする)
ママ「やめなさい、いつも言っているでしょう」
子ども「・・・・・・・・・・」(ママの声を右から左に聞き流す)
ママ「やめなさいと言っているでしょ!!」
子ども「・・・・・・・・・・・」(さらにソファの上をジャンプし続ける)
ママ「やめなさいといっているでしょーーーー!!!!」
そんな時、子どもが案の定ソファーから落ちて転ぶ!
そして、泣く!
さて、そんな時あなたはどんな声を子どもにかけますか?
【普通ママ】
「そーれ、見たことか!だからママはさっき
からやめなさいと言っているでしょ!」
こんな感じになりやすいですね。
普通ママは、「さっきから言っているでしょ」
と正論を言いたくなります。
ただね、子どもは正論を言っても、
次からそれをやめようとはしません。
特に男の子ママは、どれだけ言っても部屋の中で走り回ります。
じゃあ、そんな時、ママはいったい、
どうするといいのでしょうか?
じつは、こんな時は、
ママの心の器をひと回り大きくするチャンスです。
なぜなら「普通のママ」がイライラする場面ですからね。
もしも、こんな時にこう言えると
子どもの次からの動きが変わります。
【穏やかママ】
【1】ママ「痛かったね」と子どもの痛みに共感する(共感するココロ貯金)
【2】ママ:痛いところを触ってあげる。(触れるココロ貯金)
【3】ママ「ソファは座るもの、ジャンプすることがダメなんだよ」(行為を叱る)
【4】ママ「危ないからね」(理由を言う)
子育ては、「普通ママ」の心の器を広げて
「穏やかママ」になるチャンスです。
そして、「穏やかママ」になれると、
子どもも自然に落ち着いてきます。
中にはとてもじゃないけれど「穏やかママ」に
なんてなれませんという方もあるでしょう。
じつは、子どもは、
最初からお利口さんでいるから
穏やかママになれるわけではなく、
ママが「心の器」を広げることで、
その「心の器」に子どもがすっぽりと入ります。
その「心の器」を広げる作業が子育てっこと。
でもね、「心の器」を広げるって、
言葉はキレイですが、それには「心の痛み」を伴います。
だから、通常「心の器」を広げる
プロセスは悩みまくり、そして怒りまくります。
それをじわじわとサポートしてくれるのが、
じつは目の前の自分のコドモ。
毎日、トレーニングさせてくれます。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
ふう~、子育てって奥深い。
毎日、子どもが
「ママのバカ!」
「ママ大キライ!」
と連発するとしたら・・・
あなたの気持ちはどうなるでしょうか?
・子どもに腹が立つ
・かわいいと思えない
・子育てに自信をなくす
・ココロが折れる
これは普通のことです。
子どもを愛情いっぱいに育てたいと思っても、
毎日この状態ではいくらママでも腹がたつでしょう。
子どもをかわいいと思えないでしょう。
あまりにも子育てに疲れ過ぎると、
子どもにやさしい言葉がけができないようになり、
子どもをかわいいと感じられなくなります。
人は「自分」というコップの水が満タンになると、
他の人におすそわけができるようになっています。
自分がストレスフルな状態では、
子どもにやさしい言葉をかけたり、ゆっくりと
時間を共有して遊ぶことはできません。
でも、そんな自分を責めないでください。
あなたが悪いわけじゃないのです。
子育てという壮大な事業に取り組んでいるのですから、
思ったように進まないことがあるのが普通です。
犬もしっぽを振る犬はかわいいけれど、
かみつく勢いでほえる犬は避けたいですよね。
それと同じです。
抱っこや添い寝、じっくりと話を聴くなどの
プラスのふれあい(ストローク)をする時には
子どものことをかわいいと思って
するのが一番いいのですが
「とてもそんな気持ちにはなれない・・・」
と感じるのであれば・・・
心はあえて変えず、
ママの「言葉」と「行動」だけ変えていきます。
心を変えるまで待ち続けて、
その間に子どもが成長するよりは
ずっといいのです。
5年10年たっても心が変わる保障はない。
まずは、心を込めなくてもいいので
「あなたはママの大事な子!」と言ってみましょう。
「足が疲れた」といったら、そっとさすってあげましょう。
心を込めなくてもいいので、言葉と行動だけ変えていきます。
そんなことをくり返している間に、
まずは子どもの表情が変化してきます。
そのうち、心が落ち着いてきます。
すると少しずつ、
ママは子どもをかわいいと感じることができるでしょう。
言葉と行動が変わっていくと、そのうち心がついてきます。
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